INTERVIEW
インタビュー
東京都身体障害者アーチェリー協会の上部組織であり、身体障害者アーチェリーを現在に至るまで牽引してきた日本身体障害者アーチェリー連盟の原口章副理事長に、アーチェリーの魅力や今後の展望について伺いました。
原口 章
Akira Haraguchi
一般社団法人
日本身体障害者アーチェリー連盟
副理事長
事務局
“集中して、放す”
当たったときの喜び、その感覚。難しいからこそ、生涯やめられないんです。
−−−−−北京パラリンピックも出場した選手時代、そして今。
もともとは私自身、アーチェリー選手として長年活動していて現役時代は北京パラリンピックにも出場しました。
その間、日本身体障害者アーチェリー連盟にはお世話になりました。60歳を過ぎ、1年半前に会社を退社し、
今は日本身体障害者アーチェリー連盟で事務局の仕事に専念しています。
−−−−−生涯続けていけるスポーツ、それがアーチェリー。
アーチェリーって、選手生命が長いんです。
テニスと違って相手がどう打ってくるとかはないですし、自分の心と環境がすべて。
試合での環境はみんな一緒ですから、自分がどうやるかが全てですよね。
動かない的に向かって集中して、矢を放す。そこへの自分自身の持っていきかたは他人のせいにできないですし、ゴールもありません。
まさに自分との闘いで、真ん中に当たると気持ち良いし、外れると本当に悔しい。
自分との闘いなので、メダルをとっても「それで良し」ではなく、「まだいけるんじゃないか」という世界があって、
高齢になっても続けていくことが出来る生涯スポーツですね。
それが、アーチェリーという競技の大きな魅力です。
−−−−−まずは体験から。
アーチェリーの興味が少しでもあるようでしたら、ぜひ体験(初心者)教室に参加することをお勧めします。
アーチェリーの体験(初心者)教室は、各地のアーチェリー場で実施されています。
それがきっかけでアーチェリーが好きになって、続けている人が多いです。
−−−−−サポートしたい方は、大会運営のボランティアから
身体障害者アーチェリーの大会はボランティアが欠かせません。
矢を射ったあとの矢を取りに行く「矢取り」は基本的にはその選手が行います。
ただ、芝生の競技場などは、車イスの移動は大変厳しく、遅れの原因になりますので、必ずボランティアが必要に
なります。
障害者アーチェリーをサポートしたいという方は、そういった大会の運営のサポートから参加していただくのも良いと思います。是非、お願いします。